Westmalle
発音:
醸造所: Abdij der Trappisten Van Westmalle (Antwerpsesteenweg 496, 2390 Malle)
アントウェルペン(アントワープ)の東方、 オランダとの国境近くの町Malle の近くにあるトラピスト修道院。 修道院自体は1794年に設立され、ビール醸造は1836年にはじまりました。

Westmalle Dubbel
種類: トラピストビール
度数: 7%
独断と偏見による評価: ****
色は茶色。泡はきめこまかく、量も多めです。 飲む前にはホップとモルトのさわやかで甘酸っぱい香りがします。 口に含むと、甘味は、酸味、苦みともに適度で非常にさわやかです。 モルトの風味が支配的ですが、すっきりとしていて さわやかで飲みやすく、後味も良いと思いました。 培煎香はあることはあるのですが、色のわりに意外に少なめです。 どっしり系ではなく「きれいな」飲みやすいトラピストビールです。
Westmalle Tripel
種類: トラピストビール
度数: 9%
独断と偏見による評価: *****
昔ベルギーではビールの度数を“X”という文字の数で表していました。低いほうから順番に、“X”がSingle,、“XX”がDubbel、“XXX”がTripelと呼ばれていました。つまり一番強いビールというのがTripelのもともとの意味です。しかし現在、ベルギーのビールでTripelあるいはTripleという名前が付けられているものはすべてこのビールの影響下にあるといっても過言ではないでしょう。現在ではTripelとはこのビールのように淡色で、若干甘味があり、フルーティーで、度数が7度から9度のビールのことをTripelと称する場合が多いようです。このようなタイプのビールの元になった元祖Tripelがこのビールです。(どこから広まった誤解か知りませんが、TripelあるいはTripleとは3回発酵させたビールという意味である、という説を時々聞きます。が、これは明らかに誤りです。)
色は少し薄めの黄色で泡はかなり多め。 鼻に近づけると、微かなホップの香りがします。 さて、口に含むと甘みはかなりありますが、全くべたつきません。 酸味は控えめ。炭酸も少なめです。 苦みはホップの苦みが主体で、量としてはだいぶ多めに感じられ、 後にも残るのですが、心地よい苦さです。 口の中で転がしていると、 わずかにモルトの培煎香とホップの香りがします。 これらの味と香りが組み合わさり、吟醸香にも似たすばらしい 香りが口の中に広がります。 アルコール度数が高いわりにはすっきりとした後口で 非常に飲みやすいビールです。


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