誰にも話せない座長のデリトレ秘話
(S本家の社長伝説「過ぎたるは及ばざるが如し」編)


デリ・トレのい○みさんは、現在K順堂薬局の看板娘としてお店のお手伝いと、バイオリン講師の2つの顔を持つスーパー・ビヨラ奏者である。

い○みさんの義父こと、K順堂薬局の社長もさすがはデリ・トレ関係者の身内だけに結構すごい!

今を溯ること約1年前の初夏、座長は行きつけの釣り舟「正直屋号」に乗って旬の魚である「初鰹」を釣りに行った。「目には青葉、山ほととぎす、初鰹」(山口素堂)と歌われるとおり、この時期のカツオは通称

上りカツオと呼ばれ、3枚におろして表面を軽く火であぶり、ポン酢を上からかけて包丁でピタピタ叩いたあと薬味のネギと生姜、玉ねぎやニンニクのスライスで食べる「カツオのたたき」が絶品で珍重される。

ところが、こんな有り難い旬の魚も「過ぎたるは及ばざるが如し。」の諺のとおり、釣り過ぎて困ってしまうこともたまにはあるのだ!

実は、この日座長は久々の大釣り(乱獲)をしてしまい、大型クーラーにごちゃまんと入ったカツオをデリ・トレメンバー宅に配り歩いていたのだ。

PM3:00K順堂薬局に到着、い○みさんとダンナを呼び出して「カツオを貰ってくんない?」と言ったところ、「ワッハッハ、それはありがたい!」と店の奥から社長登場!

釣りたての青光りするカツオをひとしきり自慢したあと、「じゃ、い○みさんちは5人家族だから、3匹もあればいいよね!」と言いながら丸々太ったカツオを3匹ボールに入れた座長。

・・・と、

社長 :「ワッハッハ、すみませんね、こんなに貰っちゃって。」

座長 :「いや〜〜、たまには貰って戴かないと困っちゃうこともあるんですよ・・・。」

社長 :「(間髪を入れず)じゃあ、ついでだからあと2〜3匹貰っておこうか???

座長 :「・・・・・・・・・。」

このあと、社長はしっかりと3匹のカツオを手にいそいそと奥へ引っ込んでしまったのである・・・。(座長一瞬アルツハイマー状態に・・・。)

う〜〜む、釣り過ぎて処分に困るやつもなんだけど、売り言葉に買い言葉で真に受けるとは・・・

オソルベシK順堂薬局!「仕入れるときは叩けるだけ叩く!」という商売繁盛の秘訣ここに見たり!!

そのあと、H田家への割り当てが減らされたのは言うまでもない。


注)登場人物は実在しません。くれぐれもそういうことにしておいてください。(編集者)