続・座長の毒舌迷惑話

K持家の母子伝説

昨年12月、デリトレ弦楽四重奏団は第4回定期演奏会を再び清水テルサホールにて開催した。
実は、今回の演奏会プログラムには前回のブラームスの熱演が高評を博したことに気を良くしたメンバー一同が、モーツァルトのクラリネット五重奏曲で2匹目のドジョウを狙おうという寸法だった。
しかし、演奏会計画が進み始めた7月、クラリネット担当のIZM田氏のカナダ短期出張が決定、おまけに座長にも9月大阪転勤の指令(注:関西ギャグを習得して来いっつ〜ものではない!)まで発令され、普段は直前までに練習すれば何とかなるさ・・・とのんびりしていた当団にも緊張が走ったわけである。
急遽、モーツァルトのクラリネット五重奏曲に替わる曲目としてメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第2番を何とか本番までに形にし、いよいよ当日を迎える運びとなったのであるが・・・

その日、座長はメンバー及び当日の会場を切り盛りしてくれる清水○ィルの女性陣への手土産として神戸プリンと神戸生チョコケーキを手提げ袋に入れて持参した。演奏会本番中でも来場されるお客様が若干名いらっしゃる為、本来ならば演奏を聴いて欲しいのであるが、交代で受付係を担当してくれる彼女達に幾らかの労をねぎらう意味での座長からの差し入れであったのは言うまでもない。
リハーサル室での最終練習が終了したPM4:30頃、K持家の愛娘ユキちゃんに神戸プリンを1個プレゼントしたところすかさずK持家のおかみがこう言った・・・。

K持妻:「ユキ〜、ママもお腹すいちゃったから一緒にプリン食べようかぁ?」

空腹の母子(どっちかっつ〜と、空腹の母という表現の方が正しい)は、あっというまに1個のプリンを平らげた後、

K持妻:「あ〜、美味しかった!もう無いの?
ざちょう:「・・・・・。」

とはいえ、K持妻のあまりの空腹状態を見かねた座長は、本来なら当日の会場を切り盛りしてくれる清水○ィルの女性陣
に差し出すはずの神戸生チョコケーキを出さざるを得なかった。

ざちょう:「まぁ、デリトレメンバーもいることだし、4人で食えばいいか・・・。」

っが、しかぁ〜し!空腹のK持母子(繰り返すが空腹の母という表現の方が正しい)はその後もすさまじい食欲を見せ、たった数分トイレに出かけた後、生チョコケーキを食べようと戻ってきたファーストヴァイオリンのH田の目の前に広がっていたのは無残にも食べ尽くされた生チョコケーキの空き箱のみ。

・・・と、その時ステージマネージャーの「そろそろ時間で〜す。1階に下りてきてくださ〜い。」の声に、メンバーは楽器をケースに入れ、荷物を持ってリハ室を出ようとしていた。

ようやく、落ち着いた表情を取り戻したかに見えたK持妻は、部屋を出ようとしながらも座長の手提げ袋の中をチラッとチェックした後、最後にこう言い放った・・・。

K持妻:「あ、神戸プリン見っけ!!!」(全部食い尽くすつもりか、この女!)