ポペリンゲは西フランデレン(フランダース)の南にある 中世の面影を残した小さな町です。海岸部からもさほど遠くないところに
位置しています。 この町では、今でもベルギー国内のホップの大部分を生産しています。 中世に繊維の交易産業が隣町のイーペルとの争いに敗れ衰退してからは、
ホップ の光景がこの町の象徴になりました。
ポペリンゲはレースでも世界的に有名です。 現代的なデザインを持ち、昔ながらの織物の技術と完璧に調和し、
さまざまな材料を用いているのが特徴です。
第一次世界大戦の間は、 イーペルの周囲に並んだ塹壕の背後で、 ポペリンゲは平和のオアシスになりました。
英国兵士のクラブ「タルボットハウス」は、 精神的な支えとなり、 英国陸軍兵士たちによって「ポップ」と呼ばれたこの町は 彼らの安息の地となりました。
「ポップ」の町並みを歩けば、 英国の兵士が戦争の中毎日どのように生きていたか、 つまり、当時のレクリエーション、ショッピング、食事、交通などが
よくわかります。 市役所の中庭は、英国兵士が処刑されたところです。 彼らは独房の中に閉じ込められ死刑を待っていたのです。 市役所は毎日9時から5時半まで公開されています。
まさに天国と地獄です。
ポペリンゲはまた、ベルギーで初めての宇宙飛行士である ディルク・フリモウト(1941年3月21日生まれ)が生まれた町でもあります。
彼は名誉市民になっています。
(訳・剣持秀紀)