オランダ語には縮小辞と呼ばれる接尾語があります。 -tje, -jeなどです。 名詞の後に付いて、中性名詞化し、かわいらしい感じや くつろいだ感じを出すために用いられるようです。 例えば Kerelsbier というかわりに Kereltje、 Hommelbier というかわりに Hommeltje などと言ったりします。 (筆者はオランダ語を勉強しはじめたばかりなので、 間違っているところがあれば指摘してください。) 日本語で言えば、さしずめ、名詞の前に付ける「お」に 似ている、といえば言い過ぎでしょうか。 そうすると、この店の 't Brugs Beertjeは、 「ブルッへのおビール」となるでしょうか。
(1997年12月8日追記)実はbeerはオランダ語で「熊」という意味でした。従って 't Brugs Beertje は「ブルッへのくまさん」になります。しかしながら、beer の第一義は「熊」でも、やはり英語の beer をもじって名前を付けているのだと想像します。
ブルッへ(ブルージュ)の中心 Markt から Steen Straatを西に進み、 Simon Stevinplein から Kemelstraat という裏道に入ると、 左手にすぐにこの店が見つかります。 この店の驚く点は、まずそのビールの種類の豊富さです。 全部で300種類以上あるそうです。 樽から飲めるビールも、 De Koninck, Brugs Blond, Westmalle Dobbel, Watous Wit, Duchesse de Bourgogne の5種類あります(1997年5月現在)。 店の中には、昔のビールの販促用のポスターなどが飾られています。 非常に良い感じの、かついろいろな種類のビールを良い状態で 楽しむことができる店です。 使用目的がいまいち良くわかりませんが、 店のEmailアドレスもあります。(下記参照)
ベルギー広しといえども、これだけのビールの品揃えがある カフェはそうそう多くあるものではありません。 ブルッへに観光に行かれたら、 せっかくの機会ですからぜひ立ち寄られることをお勧めします。
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