CBB Museum
(ベルギー醸造所連合博物館)

ブリュッセルの中心グランプラス。美しい建物が並んでいて、その華麗な眺めに圧倒されます。ビクトル・ユゴーが「世界で最も美しい広場」と賞賛したとか。このグランプラスの南側に面したところに、 16世紀末からビール醸造家のギルドハウスとして使われていた "De Gulden Boom"(金の木)という名前の建物がありました。その後フランス軍によりグランプラスの多くの建物は破壊されました。 "De Gulden Boom"も破壊されましたがしばらく後に再建されました。 1951年、 Confederation of Belgian Breweries (CBB; ベルギー醸造所連合)はかつての醸造家たちが使っていたこの建物に戻って来ました。現在ではこの建物の地下が CBB の運営するビールの博物館になっています。

グランプラスに面した入口から階段を降りてゆくと、そこには昔の醸造所の光景が広がります。昔の醸造所で使われていた樽などが再現されています。奥に進むと今度は一転して超近代的な部屋です。最新の醸造用の機械が展示されていて、現代のベルギーの特に大きな醸造所での醸造の様子がよくわかります。ホップ・モルト・イーストの実物も展示されています。さらに、この部屋では数台のコンピュータが設置されていて、これらのコンピュータを使ってビールの歴史・製法を学ぶことができます。そのうちのいくつかは、ベルギービールの CD-ROM が入っていて、買う前にどんなものかチェックできます。

さて、入口付近に戻ると、そこに小さなカフェがあります。ここで2種類のビールを飲むことができます。どのビールか知りたくて聞いてみたのですが、教えてくれませんでした。一つは黄色のピルスナーで、おそらく Stella Artois か Jupiler。もう一つはよくわからないのですが、 Timm Webb の "Good Beer Guide to Belgium and Holland" には、「Vieux Temps のような味のものが出てくる」と書かれています。もう少しましなビールだったような気もしますが。

入口付近には、さらに、ベルギービールに関する本が展示されていて、いくつかはここで買うこともできます。ベルギービールの CD-ROM もここで買うことができます。 CD-ROM はここで買うことをお勧めします。 (某所ではここの値段の2倍以上で売られていました。)