日本人観光客に人気のブルッへ(ブルージュ)にはかつて31の醸造所がありビール醸造で栄えていましたが、現存しているのは二つだけです。一つは Straffe Hendrik (ストラフェ・ヘンドリック) 醸造所、もう一つは Gouden Boom (ハウデンボーム, オランダ語で金の木という意) 醸造所です。この醸造所は1889年創立で当時は 't Hamerken (小さな斧の意、 't はオランダ語の定冠詞 het の短縮形)という名前でしたが、1983年に経営者が代わり今の名前になったということです。この醸造所に隣接している昔のモウテレイ(製麦所:大麦を発芽・培煎しモルトを作っていた建物)が現在では醸造博物館として公開されています。
この建物は1902年に建設され、1976年まで実際にモルトハウスとして使用されていました。ブルッへの町の東側のクレイス門(Kruispoort)から入っていって中心部に向かう Langestraat に平行して走る Verbrand Nieuweland という裏道にあり、この道を歩いて行くと突然醸造所の煙突が現れます。内部にはかつてモルトハウスとして使われていた当時の機械がもとの位置にそのまま置かれています。また、ブルッへ市内にかつて数多く存在した醸造所の地図、醸造の方法の図解にはじまり、古い瓶詰め機など昔のビール醸造に関連するものが数多く展示されていて昔のビール醸造の様子を想像することができます。
ビールの神様
Gambrinus見学の後は最上階にあるカフェにてハウデンボーム醸造所のビールを楽しむことができます。
筆者はハウデンボーム醸造所自体も見学しようと試みたのですが、あいにく見学は団体客しか受け付けていないとのことで見学できませんでした。醸造所自体の見学レポートは将来の課題ということにさせて下さい。ご参考までにこの醸造所が作っているビールを挙げておきます。
このうちいくつかは日本にも輸入されています。
皆さんからの情報
(ブルッへ製麦-醸造所博物館) Tel: +32 50 330699 Fax: +32 50 334644 |