西フランデレン(フランダース)州の西はずれの町Poperingeから西南方向、 フランス国境まであとわずか、というところに Helleketel(ヘレケテル) の森が あります。 小さな森ですが、何かの物語の舞台にもなりそうな気がする森です。 この森の近くに小さな、本当に小さな小屋が2つぽつんと 建っています。これが De Bie 醸造所とその併設カフェ(De Hellekapelle)です。 ちなみに“Bie”とは「蜂」という意味です。
この醸造所がはじまったのは1992年ですのでそんなに歴史がある 醸造所ではありません。オーナーは小さい頃から、ビール作りを 職業にするぞ、と言い続けて、本当になってしまったそうです。 驚くべきことに、彼はビール作りをすべて本で学び、 設備も手作りのものを使用しているということです。
醸造所の見学は併設カフェが開いている時間ならできますが、 夜は止めた方が良いでしょう。日曜の昼間がベストでしょう。 建物自体が小さいので見学はすぐに終わってしまいます。 しかし、小さいだけに醸造の過程が手に取るようにわかります。 見学の後は、併設カフェで喉を潤すことができます。 ピーチの香りがするフルーティーな Helleketelbier、 ホップが効いた Hellekapelle 深く培煎したモルトによる濃厚な風味の Zatte Bie の3種類のビールがあなたをお出迎えします。
Helleketel の森
De Bie 醸造所入口。建物は併設カフェ De Hellekapelle。
ビールを作っている建物。まさに「小屋」。
お風呂ではありません。モルトを砕いて水を加えて甘い麦汁を作る「マッシング」 を行う機械です。なぜかラジカセも置いてあります。
この部屋でホップを加え、冷却とフィルタリングをします。 奥にみえている部屋で発酵を行います。
見学の後は Hellekapelle で素晴らしいビールを賞味できます。Brouwerij De Bie Stoppelweg 26, B-8978 Watou tel: +32 57 388 666 金曜日・土曜日: 14:00 〜
日曜日: 12:00 〜(1998年1月加筆)
残念ながら1997年末にこの醸造所は併設カフェとともに人手に渡ってしまったようです。従って上記のデータのうち、醸造所やカフェが空いている時間などは変わっている可能性が大いにあります。新しいオーナー(Kortrijk出身だという話です)の下でも今後ともすばらしいビールが作られ続けることを望みます。皆さんからの情報