ホップ祭り 96 in Poperinge

ベルギーの西フランドル(フランダース)州のはずれの フランス国境近くの町 Poperinge (ポープリゲ; ゲは鼻濁音で発音する)。 中世にはリネンの生産地として栄えたそうですが、 繊維産業が衰退するとともに、この町の人々は別のものを作りはじめました。


Poperinge の中心部にそびえ立つ市庁舎
今では毎年9月頃になるとこの町の周囲は見事に高く 生い茂ったホップで鮮やかな緑色に染まります。 そう、ここはホップの都なのです。 ベルギーのホップ生産の3/4がこの地に集中していて、 総面積は330haにもなります。 このホップの聖地 Poperinge でホップにちなんだお祭りが 行われるのも不思議ではないでしょう。 ホップクイーンを投票で選んだり、 ホップにちなんだ仮装のパレードをしたりと、 日ごろ静かなこの町も、この時ばかりはヨーロッパ中から人が集まり す。 このお祭りは第二次世界大戦後の 1956 年にはじまりました。 当初は毎年行われていたそうですが、1960年から3年に一度のお祭りになりました。

1996年9月に行われたお祭りでは、 ドイツ、チェコ、フランス、アメリカのホップ栽培地からの ゲストを含む 40 団体が登場し、 ホップ栽培の歴史、ホップに関係するものを題材にして 美しいパレードを披露してくれました。 次回のホップフェスティバルは1999年9月19日(日)です。

Poperinge の公式ホームページは こちら (蘭語・仏語・英語)

Hoppestoet 1996

1996年9月15日(日)

イントロダクション

1. St. Cecilia 鼓笛隊 (ポープリゲ)
2. 馬
3. フラッグショー(旗を使った舞踊)

歴史の中のホップ

4. ホップの創造
5. Pepin the Short 王
6. ホップ生産者組合を始めた John the Fearless
7. 中世のビール醸造の様子

ホップ栽培の情景

8. De Volksvreugd 鼓笛隊 (プローヴェン)
9. 冬支度
10. ホップ畑作り
11. ホップに栄光あれ
12. いもむし
13. あぶらむし
14. 風
15. 蝶
16. ノミ
17. 農薬散布の機械
18. 赤蜘蛛
19. 雄ホップ
20. 鳥
21. てんとうむし

22. とんぼ
23. 胴枯れ病
24. 季節労働者
25. St. Stanislas 鼓笛隊 (ポープリゲ)
26. ホップを摘む人
27. お祝いのダンス
28. ホップの乾燥
29. 町のホップ倉庫へ

ホップの勝利

30. ベルギーのホップ栽培の中心ポープリゲ
31. ウォルンザッハの鼓笛隊(ドイツ)
32. ウォルンザッハのホップクイーン
33. バイエルンからのゲスト
34. チェコからのゲスト
35. ワシントンからのゲスト
36. アルザスからのゲスト
37. フランデレン(フランダース)の民族舞踊
38. ホップコーンダンサーズ
39. ポープリゲのホップクイーン
40. Het Gildemuziek 鼓笛隊(ルースラール)
41. 馬


St. Cecilia 鼓笛隊の 皆さんによる演奏でパレードがはじまります。


旗を使った舞踊。なかなか 美しいものでした。


歴史の中のホップ。King Pepin the Short によって、 この地でホップ栽培の文化がはじまったとされています。


中世のビール醸造のようすをあらわしています。 後ろの方にポンプが見えます。


ホップの一生をあらわしています。


小さな子供たちによる仮装行列。 これはトンボをあらわしています。 ホップにとっては益虫です。


機械による摘み取りがはじまる1950年代までは、 収穫の季節になると、ホップを摘み取る仕事をするため たくさんの人たちが出稼ぎに来ていました。


ホップコーンダンサーのみなさん。 衣装の色は、Poperinge の紋章の色から来ています。 胸のあたりにその紋章自体も見えます。


パレードの後は、広場に設けられた仮設テント内で大ビール飲み大会が 繰り広げられました。

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KENMOCHI Hideki <hideki@kenmochi.com>